「リカレント(recurrent)」とは、「繰り返す」「循環する」という意味で、リカレント教育とは、学校教育からいったん離れて社会に出た後も、それぞれの人の必要なタイミングで再び教育を受け、仕事と教育を繰り返すことです。
政府広報オンライン URL:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202108/1.html
少しずつバスが釣れるようになってきたから、もっと知識を付けてステップアップしたい!
トーナメントでいまいち成績が伸びていかないから、基礎を再確認しよう!
そんな思いを持つバサーに向け(主に著者)バス釣りを”再度”学びなおすために
基本的な事項をツラツラと書き記していきたいと思います。
前回はスポーニングの分類について
今回は産卵直前のプリスポーンについて深堀していきます。
要約
この記事をまとめると下記3点となります。
- オスとメスで行動が分かれ始める時期
- 産卵場所からの逆算でエリアを見極める。
- プリスポーンのバスは食性以外で攻略。
また、下のような仮想フィールをもとに、各STEPについて解説を行います。
補足事項(再掲)
前回説明した5分類で目安時期を示しています。
これはあくまで、フィールド全体でこのStepの魚が多くなる時期の目安になり
魚ごとに各Stepの状態である期間とは、大きく乖離があります。
その為、ここで一度各Stepの日数を参考に記しておきます。
少し分かりにくいですが、産卵日を起点として
- 産卵日前、約1週間がプリスポーン
- プリスポーン前、約2週間がプリプリスポーン
- 産卵日後1週間がポストスポーン
- ポスト後がアフタースポーン
上記のような移り変わりを行います。
産卵日に関しては、日照時間や水温など様々なファクターが重なって決まるため
毎年変わってきますが、この場では事前にある程度見込めるファクターである
月齢を基準として示させていただきました。
プリスポーン
オスとメスで行動が分かれ始める時期
前STEP(プリプリスポーン)にて捕食し越冬から回復したバス達は
徐々に産卵に向けた行動に移ります。
オス → ベッド(産卵床)を作る場所を探す為にシャローへ
メス → 産卵場所&相手を見つけるために産卵場所沖へ移動
通称”コンタクトポイント”を起点に数日かけてオスの用意した産卵床へ向かう。
目安としては14℃付近からこういった行動をするバスが出始め
スポーニングの限界温度である27℃付近までこういったバスがずるずる存在します。
産卵場所からの逆算でエリアを見極める
具体的に産卵床を作る場所の理想的な条件としては
・基本的には0.5m~1.5m付近
→超クリアーウォーターや超ハイプレッシャー場であれば普通に5mとかあります。
・流れが直接当たらない場所(止水は×)
→フレッシュな水が供給される場所であり、加えて卵が流されない程度の流れ。
・硬い底質(粗い砂地、でこぼこした岩)
+α(縦ストやスタンプなど寄り添えるカバー)
プリプリスポーンでは水温上昇をキーにして散っていた魚達が
以上のような条件を備えた場所の周辺(ワンドやクリークの入口)に集まり始めます。
もちろんすべてを完璧に備えている必要はなく条件がプアな場所(例えば野池)などでは
ちょっとしたごみ(小さなタイルの破片)などの上でもベッドを作ることがあります。
繰り返しになりますが、プリプリスポーンで水温上昇を最優先して
各ワンドやクリークに姿を現してバス達は、産卵エリアを目指し集結を始めます。
その為、このタイミングは
産卵床をゴールとして、その通り道になりそうなラインでバスを探す事になります。
オス → ベッド(産卵床)を作る場所を探す為にシャローへ
メス → 産卵場所&相手を見つけるために産卵場所沖へ移動
通称”コンタクトポイント”を起点に数日かけてオスの用意した産卵床へ向かう。
上図3-1にあるように、オスは産卵床を作るためにシャローエリアへ入り
メスはオスの待機する産卵床をゴールとしてその沖側の地形変化やカバーに沿って
ゆっくり(4~5日間かけて)行動を始めます。
プリスポーンのバスは食性以外で攻略
フィッシュイーターであるブラックバスは
一大イベントであるスポーニングを終える為に
この頃から体内のホルモンバランスが調整されることで
一時的に食性本能が抑えられる習性を持っています。
自分たちの稚魚を食べてしまわない為に、
正確には2日前くらいに完全に食性が失われるようです。
水温が高くなるにつれて魚自体は動けるようになりますが
この習性の為に食性自体は年間を通して最も低いレベルへ落ちます。
その為、このタイミングの魚を釣ろうと思う場合は
食性以外の釣り(≒威嚇 排除)を積極的に取り入れる必要があります。
主として狙うのはメスバスとの前提はありますが
プリスポーニングの進行に合わせて予想されるバスのポジションへ
以下のようなキーワードを持ったルアーを打ち込みます。
・でかい (威嚇) バスに意識させるための大きさ
・おそい (排除) すぐ退出する物であれば排除する必要なし
繰り返しますが、この時期バスは食性を失うため
テリトリー内(ベッドではない)への侵入者への ”威嚇と排除” の習性を利用して
バイトさせる必要がありバスに対して ”腹立つ” ”邪魔” と認識させる選択になります。
個人的な実績ルアーとしては
・でっかいジャークベイト
実績ルアー:KANATA (Megabass)
→サスペンドに調整してシャロー~コンタクトポイントに対してゆっくりトゥイッチ
・でっかいクランクベイト
実績ルアー:LC RTO 2.5 (Lucky Craft)
→コンタクトポイントのハードカバー(岩)に対してピンでちょんちょんして焦らせる。
もっと潜行角度がきついディープダイバーのほうがテクニックとしてはやり易いです。
・ワームの釣り
実績ルアー:BIG ESCAPE TWIN (NORIES)
→コンタクトポイントに対してアプローチしてほかっておく。
この釣りはルアーが大きい必要はないと思っています(置いておける為最遅)
ただし食性でのバイトではない為、オフセットフックでは非常にフッキングが悪く
ジグヘッドorラバージグでの釣りがおすすめ。
・ビッグベイト、スイムベイト
実績ルアー:なし
→多分効くので練習中で個人的な実績はありません。
基本遅く動かしたいのでハードルアー(ビッグベイト)のサスペンドチューンが
いいんじゃないかと妄想中です。
また、オスに関してはベッドとなる場所を探している事、
メスに関しては卵を内包しているためか(比重が高くなる?)
両者ともにボトムへのアプローチが基本になります。
次回
次回はミッドスポーンについて、特に釣り方もないので
スポーニング全体の考え方?についてです。
よろしくお願いいたします。
コメント